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2015年5月11日月曜日

テクノペンってどのようなものに描けるの?

テクノペンをお客様にご紹介する時、
多くの方々から
「テクノペンは他社の類似品に比べ、
導電率が高くて、細い線が描けて使いやすいが、
どのようなものに描けるの?専用紙は必要なの?」
という質問をよく受けております。

これに対して、今までは
「専用紙は必要がありません。
お手元の基板はもちろん、普通の紙やフィルム、ガラス等にも描けますよ。」
と答えてきました。

が、これ以外のもの、つまり、この「等」とは一体どのような物なのかについて、
論より証拠ということで、いろんなものに描いて、測定してみよう!

結論から言いますと、意外と木材(割り箸)、竹にも描けました!
もちろん、意外といけない物もありました。
具体的な結果は測定時の写真をご覧ください。


測定条件

回路パターン 長さ10㎜、幅1㎜の直線
乾燥  室内自然乾燥 
     室温 25~28℃ 
     乾燥時間 約3時間

* ある程度比較できるように各基材できるだけ同じ条件で実験を行っていますが、
  回路パターンは手描きで、抵抗値は手持ちのマルチメーターで測定したので、
  実験精度についてご容赦ください。
尚、接触抵抗等の影響がありますので、「1cmは2Ωなら、10cmは20Ωになる」と限らないので、
ご注意ください。

1 印刷用紙(上質紙) いつもプリンターに使われているコピー用紙。
印刷用紙(上質紙)


2 合成紙 破れにくく、水にも強いという優れもの。
  弾力性も高く、折ってもすぐ開くので、選挙の投票用紙に使われている。

3 コート紙 光沢があり、着色効果が高くて、
  カタログ、ポスター、高級チラシによく使われている。

4 段ボール 荷物を送る時に使っているもの。

5 新聞紙

6 封筒 いわゆる「茶封筒」、クラフト紙でできたもの。

7 アルミホイル紙 
  紙にアルミをホイルで貼りあわせた物と蒸着した物があり、
  パッケージによく使われています。
  アルミホイル紙というが、それ自体は意外と導電しないです。
  (アルミホイル紙の中に導電する物があるかもしれませんので、
  ご使用前によくご確認ください。)



8 チップボール 7番の裏側です。

9 OHP(印刷面) 
  昔の在庫で、今ほとんど使われていないが、
  こちらを参考して電飾看板等を作って、窓に飾っても素敵です。
  「眠っている物を目覚ましさせること」がテクノペンの得意技です。

10 ゴムテープ 普段包装用のゴムテープです。 

11 セロハンテープ ニチバン社製の植物系です。

12 木材(割り箸) お弁当屋さんが持ってきたもの。
   正直、これには回路が描けるのがかなり意外です。
   しかも、導通性については、
   フィルム等に比べても遜色のない出来です。

 13 写真用紙 ちなみに、映っているのが会社同僚の昔の相棒らしいです。
   「どうぞ、使っていいよ」と。試させていただき、ありがとうございました。

14 ガラス瓶 案の定、普通に回路ができています。
   中身はみんなの大好きで、毎日欠かせないものです。
   ウィスキーの空き瓶等でイルミネーションを作り、
   棚に飾って居酒屋でも、趣味でも、とてもいい味が出ますよ。

 15 ペットボトル PETです。  

16 ペットボトルのキャップ 15番のキャップです。

 17 竹(足踏み) 知り合いのおじさんの健康グッズです。
    竹やぶから拾ってきてそのまま使っているそうです。

18 ゴム(電子機器のゴム足) 壊れた機器から取ってきました。

19 塩ビ板 こちらと同じプラスチックの端材です。


20 個装袋 PP製です。


21 紙袋 友人からお土産をいただいた時の紙袋です。

22 レジ袋(PE) 
    昔買物の時当たり前のようにもらったものだったが、今はほとんどが有料です。

23 消しゴム

24 クリアファイル これに回路を組んて、中身を換えたりすると面白そうです。 

25 フラットファイル ファイルを綴じるによく使わているもの。

26 窓ガラス(型板ガラス) 机の側の大きな窓があります。
   型板ガラスだと、表面はデコボコで、まっすぐ描きにくいですが、
   季節に応じて、クリスマスツリーや、カボチャのを描いて、
   イルミネーションを作ってみたいです。

27 布(Tシャツ生地コットン100%) 
   塗ったままで激しく動かしなければ導電できます。
   生地を引っ張ったりすると、回線が切れてしまいます。
引っ張ったりした後、また生地を寄せると若干導通しますが、
  やはり抵抗値が高くて不安定になります。


28 せっけん これには描けませんでした。
   ペン先がせっけんを削り、インクが全くつかないし、
   その削り屑によってペン先が詰まるので、
   やはりせっけんにはテクノペンで直接描いてはいけません。

上記の結果より、専用紙や特殊な塗装が必要がなく、
表面が緻密な基材であれば結線することが出来ます。
また、多少多孔質、繊維の物でも、激しく動かしなければ導通しますので、
迷うより、実際描いてみてください。
もちろん、目立たないところで試したほうが無難です。


<注意>
保証ではありませんが、ご参考になれば幸いです。
ご使用の前にご自身で充分ご確認ください!



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